教員って経験年数でどのくらい給料が上がるの・・・?
前回、初任(1年目)の給料とボーナスについて書かせていただきました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
この記事を読んでいただいた方や、現役教員の方が気になるのは、「 そのあとどのように増えていくか 」だと思います。
ですので、今回は実際に教員として働いて6年目になる私の給料を例に、教員の給料の変わり方について具体的にお伝えできればいいな、と思っています。
この記事を通して
- 経験年数による給料の上がり方を知る
- 将来の給料に見通しをもつ
この2つを知っていただけたら嬉しいです。
〈 プロフィール 〉
- 小学校特別支援学級担任(中学経験有)
- 教員6年目 20代
- 特別支援×業務効率化×資産形成で心・時間・お金にゆとりを をモットーに配信中!
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前提条件の確認
前提条件の確認
教員(公務員)の給与は勤務条件によって大きく異なります。ですので、私の勤務条件を確認しておきたいと思います。
- 1年目・・・公立中学校勤務
- 2~5年目・・・公立小学校勤務
- 3年目から特別支援学級担任
- 5年目で異動
- 関東地方
- 車通勤
- 配偶者、子供なし
- 家賃手当なし
実際の例から見る給料の変化
これから、管理人の給与例を基に、給与の上がり方を見ていくよ!
これから実際の給料を見ていきますが、個人情報や自治体への影響を考え、実際の給料から数百円単位は省かせていただいております。ご了承ください。
2年目
月 | 支給額(手取り) |
4月 | 200,000円 |
5月 | 206,000円 |
6月 | 188,000円 |
7月 | 191,000円 |
8月 | 188,000円 |
9月 | 188,000円 |
10月 | 188,000円 |
11月 | 188,000円 |
12月 | 210,000円 |
1月 | 191,000円 |
2月 | 191,000円 |
3月 | 196,000円 |
この年は、公立中学校から公立小学校に異動した年です。
なので、部活動による手当がなくなり、中学校で勤めていた時ほど各月での給料の差がなくなりました。
毎日14時間以上働いて休みが月1だった中学校から異動してきて、週休2日になって感動してのを覚えています…。
3年目
月 | 支給額(手取り) |
4月 | 214,000円 |
5月 | 214,000円 |
6月 | 204,000円 |
7月 | 198,000円 |
8月 | 202,000円 |
9月 | 202,000円 |
10月 | 202,000円 |
11月 | 202,000円 |
12月 | 214,000円 |
1月 | 202,000円 |
2月 | 202,000円 |
3月 | 202,000円 |
3年目は、私が正式に特別支援学級の担任になった年です。
特別支援学級や特別支援学校では「給料の調整額」が給与に加算されることになります。
なので、本来の昇給よりも少しだけ給与の上がり幅が大きくなっています。
特別支援教育に深くかかわるきっかけになった、私の人生の転機になった年です。
4年目
月 | 支給額(手取り) |
4月 | 218,000円 |
5月 | 209,000円 |
6月 | 212,000円 |
7月 | 209,000円 |
8月 | 213,000円 |
9月 | 210,000円 |
10月 | 210,000円 |
11月 | 210,000円 |
12月 | 234,000円 |
1月 | 210,000円 |
2月 | 210,000円 |
3月 | 210,000円 |
4年目は特に変化はなく…(笑)
ただ、給与の比較で見ると、3~4年目の比較が一番正確かな、と思います。
異動や特別支援学級への転換で、なかなか比較条件がそろわない我が人生…。
比較するのに条件がそろっているのは3~4年目かな!
2~4年は情報主任も務めていました。タブレットの整番や引継ぎ、使い方の周知などで4年目のこの年が1番忙しかったです…。
なんでこの忙しさで手当てがないんだ!って思っていた年です(笑)
5年目
月 | 支給額(手取り) |
4月 | 221,000円 |
5月 | 217,000円 |
6月 | 214,000円 |
7月 | 211,000円 |
8月 | 219,000円 |
9月 | 215,000円 |
10月 | 213,000円 |
11月 | 213,000円 |
12月 | 231,000円 |
1月 | 217,000円 |
2月 | 217,000円 |
3月 | 227,000円 |
ここで異動があります。
異動先の学校は通勤時間が半分以下になり、その分、通勤手当も減っています。
ただ、昇給もあるので平均で見ると手取りは上がっています。
各年の平均給与比較まとめ
前回投稿した記事1年目の各月平均給与が188,750円でした。
それも含めてまとめたものが以下の表になります。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
平均給与 | 188,750円 | 193,750円 | 204,833円 | 212,917円 | 217,917円 |
前年からの上がり幅 | +5,000円 | +11,083円 | +8,084円 | +5,000円 | |
出来事 | 中学校から小学校へ異動 | 増 | 特別支援学級担任になり、手当異動により通勤手当減 |
前述したように、異動や担任学級変更により、上がり幅が変わってしまっています。
なので、勤務地も担任学級の変更もなかった3~4年目を比較することで正確な上がり幅を見ることができるかな、と思います。
経験年数を重ねるごとに給料(手取り)が増えていることが分かります。右肩上がりって嬉しいですよね~!
通常であれば、月7,000~8,000円の昇給が見込めると思います。
確実に給料アップが見込めるのは教員のいいところだね!
ボーナスで見ると・・・?
年に2回の楽しみであるボーナスも同じように比較してみました。
ボーナスは年に2回(6月と12月)ありますが、その合計で計算しています。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
ボーナス(年間) | 53,4000円 | 865,000円 | 932,000円 | 930,000円 | 980,000円 |
前年からの上がり幅 | +331,000円 | +67,000円 | -2,000円 | +50,000円 |
4年目は公務員のボーナス見直しがあり、4.45ヶ月→4.40ヶ月分に引き下げられた年なのでマイナスになっています!
ボーナスは基本的に平均月額給与に依存します。先ほど見たように月の給与は上がっていきますので、こちらもボーナス引き下げがない限りもらえる額は増えていくことが期待できます。
まとめ 経験年数を重ねると給料は増えていく!・・・が、
教員の給与の上がり方をまとめると以下のようになります。
- 毎年、月給で8,000円前後(手取り)の昇給がある。
- ボーナスは、公務員全体の引き下げがない限り増えていく。
将来の給与に見通しをもてるのも教員(公務員)の金銭的なメリットの1つだね!
この確実な昇給が「公務員は安定!」と言われる理由の1つかな、と思います。
ただ…
実際に教員として働いていて安定感を感じたことはありません。
教職員の精神疾患による病気休職者の人数は、2021年時点で5,897人に上っており、上昇を続けています。(文部科学省「令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査」より)
お金は安定しているけど心は安定していないというのが今の学校現場なのです。
- そもそも多すぎる業務
- 給特法(いくら働いても残業代が出ず、月の4%だけ給与を上乗せされる法律)
の改善を国には期待するとともに、自分自身では
- 家計の見直し
- 制度の活用(NISA、idecoなど)
- 資産形成に関する知識の獲得
などを進めていきたいと思います。
教員の資産形成の有利な点についてまとめた投稿はこちら↓
教員の金銭的なメリットを最大限活用しつつ、ゆとりのある教員生活を目指していきましょう!
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