特別支援学級の担任として大切な5つの力

 

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はじめに

 こんにちは!6年目の小学校教員 ” だいそー ” と申します。

この記事を書いた人

〈 プロフィール 〉

  • 小学校特別支援学級担任(中学校経験有)
  • 教員6年目 20代
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 私は、これまで、中学校・小学校専科などを経験し、現在は特別支援学級の担任をしています。そんな私から見て、個人的に考える「特別支援学級の担任として大切な5つの力ついて書かせていただこうと思います。

特別支援学級の担任って?通常学級の担任と求められるものが違うの?

という方もいらっしゃると思います。

だいそー
だいそー

安心してください!特別支援学級を担任する上で大切な力を5つにまとめました!

 特別支援学級の先生はもちろん、通常学級を担任されている先生、教員を目指している学生さん、保護者の方にも参考になる部分があると思うので、ぜひ、最後までご覧ください。

特別支援学級を担任する上で大切な5つの力

1. 交流学級の先生と仲良くなる力

 特別支援学級に在籍する児童は、当該学年の通常学級にも在籍することになります。その子供の状況にもよりますが、教科や行事によっては学校生活を共に交流する時間が出てきます。  

 その際、交流学級の担任の先生と仲良くなり、打ち合わせや情報交換を行うことによって、担任1人の主観ではなく、多面的に子供を捉えることができます。

 教育現場にいる方には理解していただけると思いますが、何気ない日常会話の中で、子供の新たな一面を知る瞬間があります。

交流学級担任
交流学級担任

「今日、交流学級ではこんなことができたよ~。」

特別支援学級担任
特別支援学級担任

「こっち(特別支援学級)ではこんなことに興味をもってやってますよ~。」

このように気兼ねなく話せる関係を作る能力が、特別支援学級の担任には特に求められます。(もちろん、学校で働く先生方全員に言えることですが、特別支援学級では特に感じました。)

2. その子に合わせた進路を考える力

 「進路 = 高校受験」と考える方もいらっしゃると思いますが、特別支援学級の担任は、ある程度先を見越しながら、保護者の方と進路を考えていかなければなりません

 

 特に、特別支援学級の子供の場合、通常学級の子供より進路の分かれ道が多いです。

具体的には、

  • 進学( 特別支援学校 ・ 高校 ・ 大学 ・ 専門学校 )
  • 就職( 一般就労 ・ 障害者雇用枠 ・ 福祉的就労 ・ 就労継続支援A型、B型 )
  • サポート( 就労移行支援支援事業所 ・ 職業能力開発センター ・ 自立(生活)訓練 )

などが挙げられます。もちろんこれは一例なので、一概には言えません。ただ、子供本人と保護者の願いを聞きながら、将来を見据えた上で、関わっていく必要があります。

3. 先を見て安全を確保する力

 学校生活を送る上で大切ことは「勉強」「運動」「友達との関わり」などたくさんあります。ですが、すべての土台にあるのは「安全」です。特別支援学級の中には、衝動的に動いてしまう児童や危機感知が苦手な子、先を見通すことが苦手な子がいます。

 そんな状況で、特別支援学級の担任が意識すべきことは以下の3つかな、と思います。

  1. 環境 … 画鋲や釘などのとげはないか、角の危ないところはないか、動線は分かりやすくなっているか など
  2. 見通し … 事前に写真や映像を見せる、緊急地震速報の音を確認しておく など
  3. ルール作り … ハサミは先生の許可が出た時だけ使います、廊下は右側を歩きます など

 子供の性格や特性を踏まえた上で、安全を確保し、学校生活が充実したものになるようにサポートしていきましょう。

4. 保護者の気持ちに寄り添う力

 特別支援学級に入級するためには、教育センターの方との相談、知能検査、面談…など、各自治体で所定の手続きを踏まなければなりません(※この手続きに関しては各自治体で異なる場合があります)。だれかの一存で勝手に入級することはできないのです。

また、いざ入級を決めたとしても、悩みは尽きません。私がこれまでに関わらせていただいた保護者の方は、特別支援学級へ入級するにあたり、

という不安や葛藤を感じている方が多くいらっしゃいました。

そのような気持ちを知った上で寄り添い、共に子供の指導に当たることが、特別支援学級で担任をする上で大切な力だと思います。今、その子が目の前にいるのは、当たり前ではないのです。

5. 児童生徒の実態を把握する力

 これが1番大切で、私にとって特別支援学級の子供と関わる1番のやりがいです。同じ診断名でも個性があり、困りごとは同じではありません。こだわり、好きなもの、苦手なもの、できるときの時間・場所・物・相手など…。これらは、子供によって十人十色です。多角的に実態を把握するためには以下の方法が必要です。

  • 本人・保護者・他の先生・教育センターや教育委員会・医療機関との情報交換(各種検査も含む)
  • 環境や学習方法の検討「 試す → 見直し → 分析 」
  • 客観的な行動観察

 実行したからといって、すぐに結果に繋がるところではありません。本人も気づいていないような部分を見つけ、充実した学校生活が送れるようにサポートをしていきます。

おわりに

 いかがでしたでしょうか。『 特別支援学級の担任として大切な5つの力 』なんて仰々しいタイトルで書かせていただきましたが、そんなに難しいものではなく、目の前の子供に全力を注げればいいのかな、と思います。

少人数で、たくさんの人と密に関われるのが特別支援学級の特徴です。それを生かし、担任だけでなくみんなでその子の成長をサポートしていく、という意識をもって関わっていければいいな、と思っています。(自戒の念を込めて)

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